

私たちの川、私たちの未来を
守るために
杉並区を流れる善福寺川は、地域の憩いの場であり、自然と人が共に生きる貴重な環境です。
しかし今、この川の上流にて計画されている「地下調節池」は、周辺の自然環境や生活環境に大きな影響を及ぼす可能性があります。
それは、善福寺川流域の環境を脅かす可能性の大きい重大な問題です。
「善福寺川上流地下調節池計画」とは?
東京都の計画で、大雨による氾濫対策として、善福寺川緑地(ロケット公園~センター広場)、関根文化公園、原寺分橋付近住宅地の3か所に立坑を掘り、地下トンネルとしてつなげて調節池とする、費用1,557億円の巨大工事です。公式発表の工期は17年ですが、実際は完成まで20~30年かかることが見込まれ、自然と生活環境を破壊する工事内容から見直しを訴える署名が18,000筆超集まっています。
善福寺川上流地下調節池の設置により、
善福寺川周辺の環境が脅かされる!?
善福寺川の氾濫対策として、杉並区の地下に直径約9m、全長約5.8kmにもわたる「善福寺川上流地下調節池」というシールド工法による巨大地下トンネルの建設が2023年8月に突然発表されました。周辺住民への丁寧な説明もないまま密かに進められていた計画は、住民の意見を半ば無視するようなかたちで強引に進められ、2025年1月22日には都市計画事業認可が告示されました。
「善福寺川流域の自然と暮らしを守る会」はこの都市計画事業の内容を専門家や行政に伺い調査を行なった結果、計画には数々の重大な問題を含むことが判明しました。この工事が進むと、周辺の住環境や緑の環境が数十年にわたって脅かされ、壊されかねない状態にあります。
このことを重く見た我々「善福寺川流域の自然と暮らしを守る会」は、行政に地域住民への納得のいく説明を求めています。また、地域住民の意見を取り入れ、合理的で未来を見据えた都市計画への変更や見直し、あるいは中止を求め、行政に働きかけます。

この工事の何が問題?
水害対策にならない!
本工事には50軒以上の住宅立退きや区分地上権設定が必要です。これだけの用地取得には10~20年かかることが予想されます(他の公共工事例より)。工期17年と合わせると30年は水害対策機能を発揮できません。早期の水害対策が必要と言いながら、30年は全く効果が見込めないのです。
水害現場の調査なし!複数案の検討もなし!
善福寺川の水害は、短時間の豪雨が下水に流入し、マンホールから汚水があふれてしまう内水氾濫がほとんどです。あふれ出た水量を地域ごとに調査し、個々に対策することが最も早く有効です。しかし都は、水害ポイントの調査を一切していません。降った雨を下水でなく地面に吸収させる「浸透舗装道路」や「浸透ます」の大規模整備など代替策はいくらでもありますが、都は複数案の検討を行っていません。
また氾濫の大きな要因は武蔵野市からの汚水流入ですが都は武蔵野市の対策を何も考えていません。
用地取得のめどが立たないまま工事を始めれば、数十年にわたって公園が工事現場に!

トンネルを掘るシールドマシンは、全ての用地取得が終わらなければ1ミリも動けません。もし取得完了前に立杭を掘り始めてしまうと、立杭を掘った後は工事が止まり、ロケット公園からセンター広場一帯や関根文化公園は工事現場のまま数十年にわたり放置されます。せめて、「用地取得が完了するまで工事を開始しないこと!」を私たち住民は要望しています。
善福寺川流域学習フォーラム vol.7
シールド工事の危険性を知るための学習会
今秋にも外環孤工事が杉並に到達します。
工事の手法は、調布の陥没事故を発生させたシールド工事であり、善福寺トンネル工事と同じ工法です。
危険なシールド工事に関する学習会です。ご参加ください。
日時 | 2025年7月3日(木)開場 18:30 開始 19:00 |
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場所 | 阿佐谷地域区民センター 第4、5集会室 Google Map |
講師 | 岡田光生氏(東京外環訴訟裁判原告・プラントエンジニア) |
費用 | 700円(資料代含む) |
お申し込み フォーム |
https://forms.gle/2CkQwEkvTHQVAtPj7 ※上記にできるだけお申し込みください。 |
お問い合わせ | 090-4199-7554(丸山) maruemi0007@ezweb.ne.jp |
善福寺川流域の自然と暮らしを守る会について
杉並区の善福寺公園内にある善福寺池が源流の善福寺川。
杉並区の北西から南東に流れ、杉並区を代表する一級河川である善福寺川は、周辺に善福寺川緑地が整備されています。美しい木々が立ち並び、散歩やジョギングにも最適で、子供たちが遊べる公園や、野球広場、テニスコートもあり、周辺住民の大切な憩いの場所になっています。お花見や紅葉を楽しむこともでき、広々とした静かで落ち着いた空間は、周辺地域の景観や住環境に好影響をもたらしています。善福寺川や緑地では、カルガモやヒヨドリ、カワセミ、オオタカなど、多くの野鳥の観察ができ、川の中にもモツゴやタモロコ、ニゴイ、ドジョウやナマズなど、在来の魚類が多数生息しています。杉並区内でも野生の生き物を見ることができ、自然を感じることのできる貴重なエリアです。
「善福寺川流域の自然と暮らしを守る会」は善福寺川の素晴らしい自然環境を維持し、且つ水害などの災害対策を環境負荷の少ない最新の手法で実現し、安心して豊かに暮らせる地域の未来を作るため、専門家の意見を伺いながら活動をしています。




